深い濃藍の地に、菱華紋を織り出した本場宮古上布。蜻蛉の羽にも例えられる透け感と、砧打ちによる光沢、そして緻密な蚊絣による静かな表情が美しい一枚です。
国の重要無形文化財に指定される、日本を代表する最高峰の夏織物、宮古上布。原料となる苧麻(ちょま)は、繊維を手で裂き、一本一本手績みによって繋ぎ合わせていくという、気の遠くなるような作業から始まります。この手績み糸こそが宮古上布の大きな特徴であり、均一でなめらかな糸質は、熟練の技術なしには成り立ちません。
その糸に手括りによる防染を施し、琉球藍などの天然染料で染め上げます。さらに、絣模様を寸分違わず織り合わせるには、極めて高度な技術と集中力が求められます。織り上がった反物は、木槌で約三時間叩き続ける「砧打ち」を施すことで、独特の光沢としなやかさが生まれます。
こうして膨大な手仕事を経て生み出される宮古上布は、苧麻特有のシャリ感と優れた通気性・吸湿性を備え、汗ばむ季節にもさらりと心地よく身を包みます。製作には半年以上を要し、近年は作り手の減少も続いているため、その希少性は年々高まっています。
こちらは、目を凝らしてようやく見えてくるほど緻密な蚊絣を全面に織り出し、端正な菱華紋を浮かび上がらせたお品。琉球藍による深みのある濃藍に、長襦袢の白がほのかに透けるさまは、宮古上布ならではの涼感と静かな美しさを感じさせます。密に織り出された絣模様でありながら重たさはなく、透け感を伴う地風が、凛とした趣を添えています。
さらりとした質感の苧麻地は、軽やかで風通しが良く、盛夏の季節にも心地よくお召しいただけます。手績み糸特有のわずかな節や揺らぎに、宮古上布ならではの光沢と透け感が重なり、布面に豊かな表情を生み出しています。
自然布や上布の帯を合わせて涼やかな夏姿に、また羅や紗の帯などで端正な装いにも。落ち着いた色調ですので、街着から観劇、お食事など、幅広い夏のお出かけでお楽しみいただけます。
夏の装いに、静かな格と凛とした美しさを添えてくれる本場宮古上布。繊細な絣表現と、苧麻の軽やかな地風を、ぜひお手元でご堪能ください。
帯はこちら:本場越後上布 八寸名古屋帯 上村昭一 証紙付き
バッグはこちら:山葡萄かごバッグ 網代 花編み 中
※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。(モデル身長165cm)
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¥495,000価格
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