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葛布・芭蕉布と並び「日本三大古布」のひとつ、科布。

2005年に国の伝統的工芸品に指定されました。

 

科布はシナノキやオオボダイジュの樹皮から取れる繊維を灰汁で煮てから薄く裂き、糸にしたものを手機で丹念に織り上げて作られます。素朴な自然布の中でも、科布は特にざっくりとした素材感が際立ち、その風合いをダイレクトに味わえるのが魅力のひとつです。通気性に優れ、着用感も軽やか。そして水にも強い特性は、酷暑が続く現代の日本の夏にも快適さをもたらしてくれます。

 

こちらは、科布の素朴な風合いを活かしながら、藍と生成りが緩やかに溶け合う、美しいぼかし染めが施された八寸名古屋帯です。本藍染による深い藍と、植物の繊維そのものである滋味ある茶のグラデーションは、自然の素材がもつ静かな力強さと、深みのある美しさを引き出しています。

 

ざっくりとした織りの質感は涼やかで、真夏の装いにも心地よい通気性と軽やかさをもたらします。硬質なハリとシャリ感を備えた手触りは、科布ならではの個性。使い込むごとに柔らかく、毛羽立ち、味わいが深まっていきます。

 

上布や夏の紬など、素材感のあるきものと合わせて、ナチュラルで洗練された、都会的な装いに。自然布の美しさと手仕事のぬくもりを、ぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

他の自然布と同様に後継者不足に悩まされ、現在では非常に限られた数の生産となっております。今後ますます希少性が高まることが予想されるなか、一期一会の出会いとして、ぜひお手元にお迎えください。

 

 

着物はこちら:本場夏久米島紬 泥染め 十字絣 変わり格子文 [仕付け糸付き未使用品] 身丈167 裄68.5

 

※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。

科布 本藍 ぼかし染め 八寸名古屋帯

¥0価格
  • [寸法]

    太鼓全長 / 108cm
    太鼓幅 / 30cm
    前部分全長 / 268cm
    前部分幅 / 15cm

     

     

    [素材]
    科布

     

    [色]
    明度を抑えた黄唐茶・錆鼠 (参照:和色大辞典) 

     

    [商品の状態]

    着用感の無い、とても良いコンディションです。

    ※撮影のためにモデルが短時間着用しております。

     

     

    その他質問・ご不明点はこちらからお問い合わせください。

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