人間国宝・北村武資さんによる八寸名古屋帯「上品羅」。澄んだ鳥の子色の糸を端正に織り上げた、織そのものの美しさが静かに際立つお品です。
日本の染織工芸を代表する作家、人間国宝・北村武資さん。古代裂や正倉院に伝わる染織品の研究を重ね、長らく途絶えていた「羅」と「経錦」の技法を現代に甦らせた功績により、それぞれの重要無形文化財保持者に認定されました。膨大な資料の調査と試織を積み重ねながら、単なる復元に留まることなく、現代の美意識に調和する「透文羅」や「煌彩錦」など独自の表現を生み出し、現代染織の世界に大きな足跡を残されました。
羅は、経糸を絡ませながら織り進める「もじり織」の一種で、その起源は紀元前の前漢時代にまで遡るとされる古代織物。その高度な技術ゆえ一度は途絶えていましたが、北村武資氏の長年にわたる研究によって復元されました。
こちらは、一切の装飾を削ぎ落とした、羅そのものの構造美が際立つお品。整然と並ぶ羅の組織は、光を受けることで繊細な陰影を描きます。近づくほどにその緻密な構成が浮かび上がり、静謐な佇まいの中に豊かな奥行きを感じさせます。
軽やかな透け感を備えながらも、しなやかさと適度な張りを兼ね備えた地風は、締めた際のお太鼓の形も美しく整います。上布や自然布、夏紬はもちろん、格調ある染めの夏きものにもよく馴染み、カジュアルからセミフォーマルまで、盛夏の装いに上質な涼感を添えてくれます。
未使用品として入荷いたしました。
古代の技法を現代へと受け継ぎながら、新たな美として昇華された北村武資さんの上品羅。静謐な美しさと高度な技術が織り成す、染織工芸の到達点ともいえる作品を、ぜひお手元でご堪能ください。
着物はこちら:越後上布 100亀甲 総詰絣 手織り 身丈173 裄70
バッグはこちら:山葡萄かごバッグ 網代 花編み 中
半衿はこちら:小千谷縮 本麻 絽半衿
※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。(モデル身長165cm)
