絹鼠と空五倍子色、二色の織り分けによる構成が静かな存在感を放つ、本麻の織八寸名古屋帯です。 無地感覚のなかに、抑制の効いたモダンな趣を添えるお品です。
経糸には太さの不均一な手績みの麻糸を、緯糸は合成繊維のモノフィラメント(単一の太い繊維一本から構成された糸)を用いて織り上げられております。乳白色から焦茶へのグラデーションをランダムに織り込んだ緯糸は、光を受けて繊細な陰影を映します。合成繊維ならではの透明感と艶に、手機ならではの揺らぎが重なり、布面に深い奥行きをもたらしています。
その意欲的な素材構成とストイックな意匠設計には、量産品にはない工芸的な美意識が宿ります。
麻のシャリ感と合成繊維の張りが織り成す凛とした地風。構成の妙が生み出す静かな佇まいと、素材のもたらす涼感が盛夏の装いを引き締めます。
上布や夏の紬など、手仕事の力が宿る着物と合わせて。静かな個性と質感を添える工芸帯、この機会にぜひお手元でご堪能ください。
着物はこちら:首里花倉織 無地 単衣 花絽織 [仕付け糸付き未使用品] 身丈174 裄67
※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。
本麻 工芸 織八寸名古屋帯
¥0価格
[寸法]
太鼓全長 / 118cm
太鼓幅 / 31.4cm
前部分全長 / 300cm
前部分幅 / 16.8cm[素材]
経糸:麻緯糸:化繊 (ポリエステルモノフィラメントと推測しております)
[色]
絹鼠・やや彩度を上げた空五倍子色 (参照:和色大辞典)[商品の状態]
傷や汚れの見当たらない、とても良いコンディションです。
※撮影のためにモデルが短時間着用しております。
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