八十八と呼ばれる変わり格子を端正に織り出した、本場久米島紬。
久米島紬は、日本の織物の原点と称される染織。古来の技法を受け継ぎ、図案・染め・織りといった全ての工程を一人の作り手が手掛けることで、作り手の感性が息づく温もりのある作品が生み出されます。2004年には国の重要無形文化財にも指定され、今なお丁寧な手仕事が大切に守られています。
グールとテチカでしょうか。島に自生する草木で染められた渋紙色が印象的なお品です。そこに泥染の絣糸を重ね表現した、芭蕉布にも見られる八十八文様に、久米島らしい揺らぎある絣が浮かび上がります。節度のある構成のなかに、律動的な味わいがにじむ意匠です。
経糸には生糸、緯糸には手引きの紬糸を用いる、久米島紬らしいふっくらとした風合い。素朴なぬくもりの中に、しなやかさと軽やかな着心地が感じられます。
やわらかな地色と端正な意匠が、さまざまな洒落帯を品よく引き立ててくれるかと思います。 街着や集まりに、穏やかな華を添えてくれる一枚を、ぜひお手に取ってご覧ください。
帯はこちら:真綿紬 変わり織 横段 名古屋帯
※こちらは証紙・反端は付属しません。風合いから本場久米島紬と判断しております。※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。(モデル身長165cm)
本場久米島紬 草木染 八十八 身丈161 裄丈63.5
[寸法]
身丈(肩山から) / 161cm
裄丈 / 63.5cm
袖丈 / 47cm
前幅 / 24.6cm
後幅 / 30.2cm
[縫こみ(お直しできる寸法)]
身丈 / 15cm裄丈 / 7cm
袖丈 / 4cm
[素材]
表地 / 正絹胴裏 / 正絹
八掛 / 正絹
[色]
やや明度を上げた渋紙色 (参照:和色大辞典)
[商品の状態]
広衿
傷や汚れの見当たらない、良いコンディションです。
胴裏八掛に微かな薄点あくがございます。
※撮影のためにモデルが短時間着用しております。
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