科本来の生成り色から深い黒茶へと移ろう地に、月を思わせる抽象文を配した科布の八寸名古屋帯。野趣に富んだ自然布ならではの地風が静かな存在感を放つお品です。
科布は、山地に自生する科の木や大葉菩提樹の樹皮から採れる繊維を手績みした糸で織り上げられる、日本を代表する古代布のひとつ。樹皮を剥ぎ、灰汁炊きや繊維取りなど、多くの手仕事を経て糸となり、ようやく布へと織り上げられます。独特の張りと軽やかさを備えながらも、どこか温もりを感じさせる風合いも魅力のひとつ。透け感のある織地は風をよく通し、盛夏の装いにも心地よい涼感をもたらします。
こちらは、山形県米沢市に工房を構える玉虫工房による一本。作者である伝統工芸士・玉虫正直さんは、紙布や科布、ぜんまい織などの古代織を手がける作家として知られ、自然素材の持つ素朴な魅力を活かした作品を数多く制作されています。
やわらかく移ろう地色の上には、満ち欠けする月を思わせる抽象文が余白を活かして配されています。生成りと黒茶の対比は穏やかでありながら印象的で、透け感のある織地と重なることで奥行きある表情を生み出しています。
上布などの自然布、夏の紬などの装いにはもちろん、単衣の時期にもお使いいただけます。落ち着いた色調と余白を活かした構成は合わせる着物を選ばず、素材感を活かした着こなしから工芸的な装いまで幅広くお楽しみいただけます。
自然素材が持つ力強さと、手仕事による繊細な表情が美しい科布の八寸名古屋帯。時を重ねるほどに深まる風合いとともに、末永くご愛用いただきたいお品です。
着物はこちら:しょうざん生紬 茶屋辻文 夏きもの [仕付糸付き未使用品] 身丈162 裄65
バッグはこちら:山葡萄かごバッグ 網代編み 中
半衿はこちら:小千谷縮 本麻 絽半衿
※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。(モデル身長165cm)
科布 玉虫工房 玉虫正直作 染八寸名古屋帯 証紙付き
[寸法]
太鼓全長 / 112cm
太鼓幅 / 31.8cm
前部分全長 / 269cm
前部分幅 / 16cm[素材]
科布
[色]
明度を抑えた狐色 (参照:和色大辞典)[商品の状態]
傷や汚れの見当たらない、とても良いコンディションです。
※撮影のためにモデルが短時間着用しております。
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