国指定重要無形文化財「首里の織物」の技術保持者として、沖縄工芸界を牽引された、人間国宝・宮平初子さんの九寸名古屋帯。
宮平初子さんは、戦火で一度は途絶えた「首里の織物」の復興と発展に生涯を捧げ、沖縄県女性として初めて人間国宝に認定された染織家。若き日に民藝運動の父・柳宗悦に才能を見出され上京し、柳悦孝の工房で全国の織や染色を学ばれました。1941年の帰郷後に経験した沖縄戦ですべてを失うも、戦後は米軍のパラシュート紐を解いて糸にするなど、物資の乏しい状況の中から織物を再開。1998年には、王府時代の高貴な技法である「花倉織」や「道屯織」をはじめとする首里織の七つの技法で、重要無形文化財「首里の織物」保持者に認定されました。2022年に99歳で亡くなるまで生涯現役で織機に向き合い続け、後進の育成にも尽力された日本の工芸界を代表する存在です。
こちらは、落ち着いた枯色の地に、赤茶やからし、緑などの色糸で幾何文を花織で表現したお品。非常に細やかな花が帯地の広い範囲にわたり施され、多大な時間と労力をかけて織り上げられたことがうかがえます。
自然から得た穏やかな色調を重ねて織り出された文様は、宮平さんならではの絶妙なグラデーションを見せ、縦方向に整然と連なる構成が帯全体に静かなリズムを生み出しています。
縦糸には白色の生糸、緯糸には桑茶に染られた紬糸が用いられており、角度によって濃淡や光沢感が穏やかに移ろいます。また、紬糸の節がところどころにあらわれ、布面により一層の深みをもたらしています。
同じ琉球織物はもちろん、結城紬などの紬や木綿と合わせて。落ち着いた色調が、装いに工芸の趣を静かに添えてくれます。
宮平初子さんの想いが込められた、確かな力を感じさせる一本。確かな技術と、静かな品格を備えた首里花織の魅力を、ぜひお手に取ってご堪能ください。
着物はこちら:読谷山花織 草木染 手織り 縞 [仕付糸付き未使用品] 身丈165 裄丈69
バッグはこちら:ORSETTO ワンハンドル フェイクファー 巾着
※付属品は畳紙のみとなります。作風や色調、織りの特徴から、宮平初子さんによる作品で間違いないものと思われます。※モデル着用画像は色味がやや異なって見えます。商品画像が実物に近いお色味です。
人間国宝 宮平初子 首里花織 九寸名古屋帯
[寸法]
太鼓全長 / 110cm
太鼓幅 / 31cm
前部分全長 /260 cm
前部分幅 / 15.8cm[素材]
正絹[色]
明度を落とした枯色 (参照:和色大辞典)[商品の状態]
傷や汚れの見当たらない、とても良いコンディションです。
※撮影のためにモデルが短時間着用しております。
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